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バイオマス由来の梱包用フィルムテープ

テクノロジー

梱包テープにもサステナブルな選択肢を。tesa® 60400は植物由来(バイオマス素材)のPLAフィルムに、天然素材からつくられた粘着剤を組み合わせたバイオマス由来の梱包用テープです。

サステナビリティの取り組み

日本でも「SDGs」や「サステナビリティ」への注目度が高まり、レジ袋の有料化など様々な施策が進んでいます。私たちテサも、粘着テープをお届けするグローバル企業の責務として以前から環境問題をはじめ社会問題に対する取り組みを続けてきました。

私たちはサステナビリティ・アジェンダ(計画)のなかで、2050年までにクライメイト・ニュートラルな企業になる(企業活動により温室効果ガスの吸収量と排出量をプラスマイナスでゼロにすること)という目標を掲げています。

これまで再生可能エネルギーへの切り替えや、熱電併給システムへの投資など様々な取り組みをおこなっています。

サステナビリティ・アジェンダ
tesa® 60400 バイオマス由来 梱包用フィルムテープ
tesa® 60400 バイオマス由来 梱包用フィルムテープ

天然素材からできた梱包用フィルムテープ

私たちテサにとってのサステナビリティは、社内の活動にとどまりません。お客様のビジネスや暮らしをサステナブルにすることも、私たち企業の責務と捉えています。tesa® 60400は、この取り組みの中心を担う新しい粘着テープです。

一見普通の透明フィルムテープですが、トウモロコシやタピオカ、サトウキビなどの天然素材を原料としたバイオマスプラスチック(ポリ乳酸:Polyacid)を基材に使用しています。粘着剤も天然素材を配合したもので、有機溶剤を使用しないVOCフリー製法で塗工しています。

従来のOPPテープと遜色ない性能をもちますので、これまでと同じようにご使用いただけます。

製品の特長

  • 植物由来のプラスチックフィルム(ポリ乳酸:PLA)を使用
  • 粘着剤の原料に天然素材(天然ゴム・天然樹脂)を使用
  • 環境への負荷低減のため、VOCフリー製法で粘着剤を塗工
  • バイオマス炭素含有率(C14法)98%の高水準を達成
  • OPPテープなど従来品からの切り替えにより、化石燃料由来のCO2排出量削減に貢献
  • 中型サイズ(15~30kg用)段ボールの封かんに好適
  • ハンドディスペンサー、自動貼りに対応
Mood Picture: tesa® 60400 Bio-Based Packaging Tape
長尺タイプもご用意しています
Application of tesa® 60400 Bio-Based Packaging Tape
従来品と同じようにご使用いただけます
Mood Picture: tesa® 60400 Bio-Based Packaging Tape
植物由来のフィルムを使用しています
Application of tesa® 60400 Bio-Based Packaging Tape
段ボールの落下試験をクリアしています

バイオマスとCO₂削減の関係

日本で実施されているレジ袋有料化の施策はプラスチックごみの削減が目的としたものと勘違いされがちですが、本来は化石燃料由来の二酸化炭素(CO₂) 排出量を削減することが目的です。

地球規模でみると、炭素は循環しています。大気中のCO₂が生物の体内に取り込まれ、生物の死骸が堆積すると数億年かけて化石(燃料)が生成されると考えられています。空気中の炭素が地中へと取り込まれる「吸収」の作用です(炭素の固定化)。これに対し、地中から掘り出した石油資源を用いプラスチックをつくり、焼却されると大気中へCO₂が放出されます。炭素が地表へ「排出」される作用です。炭素が吸収される量を排出量が上回っている状態が継続することで、大気中にとどまるCO₂の量が増加します(CO₂濃度が上昇します)。これが地球温暖化を加速させる要因の一つだと考えられています。

一方でバイオマスプラスチックは、トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料としています。焼却されたときCO₂が排出されますが、これは植物が成長する過程で取り込んだ炭素が排出されることになります。吸収量と排出量が相殺され差し引きゼロ(カーボンニュートラル)と考えられます。このことから、バイオマスプラスチックは大気中のCO₂濃度上昇を防ぐ役割が期待されています。

バイオマス炭素含有率で最高評価を取得

一般的に、段ボールの封かんなどで広く使われている梱包用フィルムテープ(OPPテープ)には、石油由来の原料が使われています。tesa® 60400 は、その代替品として開発されたプラスチック素材の梱包用テープです。製品に含まれる炭素(カーボン)の98%がバイオマス由来のものです。

バイオマス由来の炭素の含有量については、世界的に権威のある2つの認証機関で最高評価を受け、認証マークを取得しています。

tesa® 60400が取得している認証・評価

  • DIN CERTCO社:評価3(バイオマス炭素含有率 85%超)
  • TÜV AUSTRIA社:4つ星(バイオマス炭素含有率 80%超)

参考:バイオマスプラスチックの認証機関と評価基準

認証機関 DIN CERTCO
(ドイツ)
TÜV AUSTRIA
(オーストリア)
日本バイオプラスチック協会
(JBPA)
日本有機資源協会
(JORA)
規格 ASTM D 6866
ISO 16620-2
CEN/TS 16137
ASTM D 6866
ISO 16620-2
ISO 16620-3  ISO16620-4 
測定方法 バイオマス炭素含有率
(C14法)
バイオマス炭素含有率
(C14法)
バイオマスプラスチック度 バイオマス質量含有率
認証・評価の基準 バイオマス炭素含有率を3段階で評価

1:20~50%
2:50~85%
3:85%超
バイオマス炭素含有率を4段階で評価

1つ星:20~40%
2つ星:40~60%
3つ星:60~80%
4つ星:80%超
バイオマスプラスチック度

25%以上

tesa® 60400の評価は実施しておりません。
バイオマス度

10%以上

tesa® 60400の評価は実施しておりません。

粘着テープ市場のトレンド

いま粘着テープの市場では、バイオマス由来の素材を使用した製品を開発するトレンドが起きています。原材料の一部、またはすべてにバイオマス素材を使用した粘着テープを指します。

バイオマス素材とは再生可能な生物由来の有機性資源を指し、従来主流であった石油由来の合成材料とは異なる作られ方をしたものです。

さらに、樹脂を合成する従来の工程も自然界の作用を活用した工程(発酵作用や生体触媒など)へ置き換える取り組みが進んでいます。これにより工程で消費されるエネルギーや水資源が減少し、また廃棄物も減らすことが出来ます。持続可能な開発目標(SDGs)を達成するための第一歩として、重要な要素です。

私たちテサは、製品をサステナブルにするために大事なことは次の5つであると考えています。信頼できるサプライヤーから調達すること、再生可能な原料を使うこと、CO₂排出量を削減すること、再生材料を使用すること、製品をリサイクルすることです。

この考え方のもと、今後もよりよい製品開発を進めてまいります。

サステナブルな製品に必要な5つのこと
サステナブルな製品に必要な5つのこと
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お問い合わせについて

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