粘着剤つき透湿防水シート

商業施設や住宅などの建築で使われる透湿防水シートに粘着剤を塗布した製品です。透湿防水の機能を阻害することのないよう、特殊な塗工技術を用いて粘着剤を塗布しています。タッカーで穴をあけない施工が実現でき、防水効果の向上が期待されています。

透湿防水シートの特性を損なわない塗工技術

アメリカ・マサチューセッツ州にあるFunctional Coatings社は、Robert Lynchが1989年に創立しました。現在はテサグループの子会社として特殊な製法で粘着剤を塗工した透湿防水シートの加工をおこなっています。

一切溶剤を使用しない（VOCフリー）塗工技術を専門としており、様々な素材に粘着剤を塗布した製品を取り扱っています。建築業界をはじめ、軍用、医療、自動車など様々な業界で使用されています。

先進技術とノウハウ

これまで私たちテサグループは、建築・建材の業界向け粘着テープ製品をご提供してきました。新たにFunctional Coatings社の先進技術とノウハウを活かした製品を取り入れることで、さらにラインナップの幅が広がりました。

特に、Functional Coatings社は粘着剤の塗工技術に卓越しており、20年以上の経験を積んだエキスパートが多く所属していることでも高く評価されています。私たちテサグループの技術とノウハウを掛け合わせ、さらによい製品の開発を進めていきます。

パートナー企業様との共同開発

Functional Coatings社の強みは、塗工技術の高さとその調整力にあります。パートナー企業様の求める要求をクリアするために新たな塗工パターンを編み出すなど、様々なプロジェクトで経験を積んでいます。特に、透湿防水シートの目張りやシート端の止水用に使用するブチルテープ（いわゆる防水テープ）のカスタマイズ・共同開発に多く携わってきました。

粘着剤の配合や塗工パターンを調整することにより、製品のカスタマイズが可能です。例えば、粘着剤を厚く塗工することではく離強さ（いわゆる粘着力）を高めたり、食いつきをよくするため粘着剤のタック（べたつき）を強めたり、ライナー（はく離紙）をつけたり、蒸気を透過させたり、止水機能をもたせたり、など様々な機能や性能を実現することができます。

透湿防水シート関連製品の種類と用途

粘着剤つき透湿防水シート	粘着剤つき防水シート（基礎工事・地下工事用）	フラッシングテープ	粘着剤つき屋根材防水シート
商業施設や住宅の外壁施工で必須となる透湿防水シートに粘着剤を塗布した製品。タッカーでシートに穴をあけず施工できるため、防水機能の向上に貢献する。	基礎工事や、地下工事の外壁部分に使用する防水シートに粘着剤を塗布した製品。タッカーでシートに穴をあけず施工できるため、防水機能の向上に貢献する。	窓枠やドアなど、雨水の浸み出しが発生しやすい箇所に貼りつける防水（止水）用粘着テープ。いわゆるブチルテープ。防水効果や、重ね貼りなどの接着性能が同時に求められる。	屋根材の施工前に設置する防水シートに粘着剤を塗布した製品。タッカーでシートに穴をあけず施工できるため、防水機能の向上に貢献する。

低温環境下での性能に優れるため冬季の施工が可能（アスファルトシートとの比較）。
高温環境下でのたわみや変形が少ない（アスファルトシートとの比較）。
軽く薄いため、長尺巻きが可能で取り回しに優れる（アスファルトシートとの比較）。
コンクリートやOSB、合板など凹凸の大きい面への密着性に優れる。
施工時にタッカーで防水シートに穴をあけないため、防水機能の向上が期待できる。
有機溶剤（VOC）フリー製造で環境に配慮した製品。
重ね貼りの接着性能に優れる。