テサグループは「セーブ・ザ・チルドレン」を支援しています

新型コロナウイルス対策への緊急支援について[グループ全体の取り組み]

テクノロジー

世界中で今なお猛威をふるう新型コロナウイルス感染症。テサグループ全体で500万ユーロ(約6億円)の緊急支援を決定いたしました。

はじめに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

今なお猛威をふるう新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、世界中の人々の暮らしが脅かされています。この大規模な難題に打ち勝つためには、国際社会が協力して取り組む必要があります。私たちテサグループにおいても粘着テープメーカーのグローバル企業としての社会的責任を果たすべく、親会社であるバイヤスドルフ(Beiersdorf AG)と協力してグローバルな支援を行うことを決定いたしました。

ドイツのハンブルクに本社を置くテサ(tesa SE)は、社会貢献は企業活動を続けていく上で重要な取り組みであると考えています。そのため、これまでも各国の様々な団体を通じ積極的にCSR活動へ取り組んできました。2020年3月には、このコロナ禍に打ち勝つべくテサグループ全体で500万ユーロ(約6億円)を様々な分野で取り組みを行っている団体へ緊急支援をおこなうと発表しました。国や地域によって感染状況や必要とされる支援の内容が異なることから、各国で責任をもって支援先の団体や支援するプロジェクトなどを決定する方針をとりました。

→ 日本での取り組みについては、こちらの記事をご覧ください。

ソーシャルディスタンステープを医療施設へ

世界的にも多くの感染者が報告されているヨーロッパでは、ドイツの医療団体に対する直接の支援策として「ソーシャルディスタンステープ(tesa® 4169 ラインテープ)」を寄付いたしました。

ワクチン開発や効果的な治療法を確立するため懸命な研究開発が進められている一方で、お互いが社会的距離を保つことで飛沫等による感染予防が有効な対策とされています。このことから、医療施設や公共施設をはじめ様々な場所でソーシャルディスタンスの目印となるフロア区画用粘着テープ(ラインテープ)の需要が高まりました。

これを受け、ドイツ国内で新型コロナウイルス患者の治療を行っている病院や医療施設30か所へ、3,000巻(距離にすると合計で100km分)をお届けしました。医療施設内ではウイルスによる汚染区域の表示などに使用されています。日々懸命な治療にあたってくださっている医療従事者の方々の健康を守るための一助になればと願っています。

弊社のラインテープは、日本でも工場や倉庫の区画表示などの用途で広くご愛顧いただいておりますが、この製品を通じて喫緊の課題であるコロナ対策の一助となれることを大変光栄に感じております。

tesa SEの最高経営責任者(CEO)であるノーマン・ゴールドバーグ博士は「弊社のラインテープが社会にとって重要なものになるとは、つい先日までは想像もできませんでした。しかし世界中で命を懸けて働いてくださっている医療従事者の皆様を、微力ながらも弊社の製品がサポートできるということは、大変喜ばしいことです」とコメントしています。

→ ソーシャルディスタンステープ(ラインテープ)について、詳しくはこちら

ドイツ・オッフェンブルク工場の生産ライン
ドイツ・オッフェンブルク工場の生産ライン
国境なき医師団を支援しています
国境なき医師団を支援しています

国境なき医師団への支援

2020年7月には「国境なき医師団(Doctors Without Borders)」へ100万ユーロ(約1.2億円)寄付いたしました。

国境なき医師団は、今も70ヶ国以上で新型コロナ感染症の治療や感染拡大を抑制するための活動をおこなっています。多くの国では今も感染者が爆発的に増加しており、医療施設がひっ迫した危険な状況が続いています。感染者の治療や集団検診、隔離施設の準備・運営、現地の医療関係者への指導など、活動内容は多岐にわたります。

今回テサグループからお送りした寄付金は、仮設の隔離施設や、医療関係者の健康を守る防護服の調達、清潔な水の確保などに活用されます。

セーブ・ザ・チルドレンとのパートナーシップ

新型コロナウイルスが世界的なパンデミックとなっている中、恵まれない子どもたちや若者たちへの影響が見過ごされがちになっています。ユネスコによると、学校やデイケアセンターなどの施設閉鎖により約15億人の子どもたちや若者たちが深刻な影響を受けているそうです。これらのセイフティーネット的な支援を必要としている子どもたちや若者たちは、教育の格差拡大に苦しんでいます。

グローバルに支援を行うため、国際的なNGO団体のセーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)とパートナーシップを結びました。セーブ・ザ・チルドレンが掲げている「Education connects. Together everywhere.(教育がつなぐ。どこでも、一緒に。)」というモットーは、テサの願いや今までに実施してきた自立支援への取り組みともつながっています。

tesa SEの最高経営責任者(CEO)であるノーマン・ゴールドバーグ博士は「コロナに打ち勝ち、貧困の悪循環を断ち切るために重要になるのは教育です。コロナを克服した未来でも大いに役立つでしょう。」とコメントしています。この考えのもと、テサが拠点をおく6か国(ベトナム、中国、インド、メキシコ、イタリア、ドイツ)で子供たちや若者たちを支援するプロジェクトに100万ユーロ(約1.2億円)を寄付することを決定いたしました。

テサグループは「セーブ・ザ・チルドレン」を支援しています
テサグループは「セーブ・ザ・チルドレン」を支援しています

各国の支援プロジェクトについて

  • ベトナム
    農村部や都市に暮らす貧しい子どもたち(約20,000人)へ、筆記用具など勉学に必要なものが提供されます。さらに、教師による読み書きを学ぶコースの実施も計画されています。
  • 中国
    10歳から12歳までの10万人以上の子供たちと家族が対象になり、社会情緒的スキルの発達や、回復に役立ちます。これから必要とされる重要なスキルを身につけるため、教師が必要とするツールなどが提供されます。デジタル化に対応したツールに優先度が高く設定されています。
  • インド
    学校の閉鎖により3億2000万人の子どもたちが影響を受けています。移動図書館などのホームスクーリングにより、確実に支援を受けられるようにしたいと考えています。当局がコンセプトを策定するとき、性別に関わらず子どもたちが学校に戻るにはどのようにすべきか、助言することにもフォーカスされています。残念なことに、児童労働や、人身売買、児童虐待が大幅に増加傾向にあるためです。
  • メキシコ
    南アメリカでは、この数週間で感染拡大の状況が劇的に悪化しました。パンデミックの新たな震源地と考えられています。メキシコだけでも、4000万人以上の子どもたちの健康や、福祉、教育が危機的な状態です。特に先住民族や、移民、および農村地域の方を対象とした包括的な対策がとられます。セーブ・ザ・チルドレンは現地の教育省と緊密に連携して、教師の育成や教育コンテンツ拡充、緊急で必要な機器の提供を行っています。
  • イタリア
    「Rewrite the future(未来を描きかえよう)」をモットーに、イタリアの30都市で約10万人の子どもたちや若者が支援の対象になります。インターネット環境やタブレットなどを提供することで、学校が閉鎖されている間も子どもたちや若者がオンラインで教育を受けることができるようになります。
  • ドイツ
    セーブ・ザ・チルドレンが試験的に実施している「MakerSpace(メイカースペース)」の支援に役立ちます。いわゆるフォーカススクールの子どもたちが、デジタル関連スキルをオープンでクリエイティブな環境で学ぶことのできるワークショップです。より専門的な知識を深めることができるよう、ベルリン工科大学による支援もおこなわれています。

日本での取り組み

テサグループの日本法人として、7つの団体へ合計670万円の寄付をさせていただきました。

「これからの未来を担う子どもたちや若者たちが希望をもてる社会にしたい」という想いから、日本の恵まれない子どもたちや若者たちへの自立支援などをおこなっている団体へ寄付をいたしました。

→ 寄付先などの詳細については、こちらの記事をご覧ください。

新型コロナウイルス感染症が一日も早く収束することをお祈り申し上げます。