高耐熱ストレッチリリーステープのご紹介
世界中のスマートデバイスでバッテリー固定にご採用いただいているボンド&ディタッチシリーズより、120℃の高耐熱性製品『tesa® 76565』が登場しました。必要な時に素早くキレイに取り外せるため特定の部品だけ交換修理でき、分解プロセスの改善にも貢献する両面粘着テープです。車載向けの用途として活躍が期待されます。
世界中のスマートデバイスでバッテリー固定にご採用いただいているボンド&ディタッチシリーズより、120℃の高耐熱性製品『tesa® 76565』が登場しました。必要な時に素早くキレイに取り外せるため特定の部品だけ交換修理でき、分解プロセスの改善にも貢献する両面粘着テープです。車載向けの用途として活躍が期待されます。
テクノロジー
強力に接着することと、必要なとき簡単に剥がせること。相反する特性を同時に実現することは簡単ではありません。私たちテサは、ストレッチリリースという画期的な仕組みでこの難題を解決します。テープ端を引っ張ることで被着面に粘着剤の跡を残さず剥がせる特殊な両面粘着テープです。消費者の目に触れることはありませんが、テサのボンド&ディタッチはスマートデバイスのバッテリーを固定する粘着テープとして世界中で使われています。
製造工程中の不良部品交換や製品出荷後の修理など、必要な時に当該部品を取り外すことができます。そのため取り扱いに注意が必要なリチウムイオンバッテリーも安全かつ素早く取り外すことができます。また光学部品など製品寿命後に分解し分別することができるリサイクル適正としても注目が高まっています。
サステナビリティの観点からも、必要な時に剥がせる(Debonding on Demand)仕組みをもつ粘着テープへの期待が高まっています。ごみの分別など社会的な規制の変化に敏感な企業や、競合他社より一歩先へ進めた付加価値の高い製品を提供したい企業にとって、簡単に剥がせることは魅力的な利点となります。
車載ディスプレイや先進運転支援システム(ADAS)、電気自動車(EV・PHEV)向けバッテリーなど、必要な時に剥がせる機能をもつ粘着テープが多く開発されていて、剥がす手法も多様化しています。生産工程で不良が起きてしまった際、不良部品のみ手直し(リワーク)できれば一部分の交換で済み、廃棄物を削減することができます。これは資源の節約にも繋がる取り組みです。
不良箇所の部分補修ができればメーカー側は新たに部品を生産する必要がなくなり、消費者は製品を長く使うことができます。また構成部品の多くを簡単に分解できる仕組みに変更できれば、効率よく資源を回収でき廃棄物を削減できます。回収された資源を再生しまた使うことで循環型社会(サーキュラーエコノミー)の後押しとなります。
自動車分野において、剥がせる粘着テープが活躍する未来への道のりはまだ遠く、私たちテサの挑戦は始まったばかりです。
しかし欧州連合理事会が新たに策定した規制が追い風となっています。車載バッテリーの生産や再使用、廃バッテリーのリサイクルにおけるサステナビリティを強化するための規制です。そのため多くの自動車メーカーがギアを入れて開発競争に取り組んでいます。
EVやPHEVをはじめとする電気自動車の人気が高まるにつれ、車載バッテリー関連の様々な用途で剥がせる粘着テープの需要が高まると考えられます。バッテリーと車体の接着やバッテリーセルの接着、バッテリーボックスのシーリングなどの用途です。この他にも先進運転支援システム (ADAS) 関連の進化でも活躍が期待されます。最新鋭の自動車にはカメラやレーダー、電子制御ユニットなど様々なデバイスが数えきれないほど搭載されています。これらの部品を部分的に修理交換や分別回収できれば、自動車のサステナビリティをより高めることができます。
tesa® 76565 ボンド&ディタッチのテクニカルデータシート(全2ページ)をご覧ください。下記技術データや試験条件をご確認いただけます。
tesa® 76565 Bond & Detachは一部分の交換や修理を実現することができる両面粘着テープです。こちらの計算ツールで不良率や廃棄率、廃棄部品の費用、人件費などの条件を設定していただくと、この製品を導入いただいた場合に削減できるコストを試算できます。