製造工程と設備について
エネルギーを効率よく使います
エネルギーや資源の効率化を実現する技術は、以前から私たちも注目してきました。 製造拠点のなかには、冷却(冷房)と加熱(暖房)、電力を効率よく供給できる冷却熱電併給システム(CCHP)や、熱電併給システム(CHP)を導入しています。これらの設備は発電時に生じる熱エネルギー(廃熱)を無駄にせず、製造工程の加熱に有効活用できます。これからもエネルギー関連技術を積極的に活用し、再生可能エネルギーや温暖化抑制に役立つエネルギー源と併用していきます。
再生可能エネルギー由来の電力を使用しています
気候変動を抑制するため、定められた目標に沿って再生可能エネルギーへの切り替えを既に進めています。2020年末頃には、購入電力のうち 再生可能エネルギーで発電した電気の割合が100%に達しました。すべての電力を太陽光発電や風力発電、水力発電などで賄うことができたことになります。拠点によっては再生可能エネルギーの発電設備から直接エネルギーを調達し、その他の拠点では電力源が担保されているグリーン電力を購入しています。
さらに、太陽電池による発電にも力を入れて取り組んでいます。2021年には中国の蘇州工場に太陽電池システムを導入しました。7,000平米の屋根の上に約1,980枚のソーラーパネルが設置されました。発電容量は合計で964MWh(メガワット)。従来の発電システムと比べ、年間で900トンのCO2を削減することができます。このほかの拠点も同様に、設備の導入を進めていきます。
環境保全とエネルギー管理を組織的に進めます
環境保全や気候変動の抑制を目指し、これまでも継続して取り組みを進めてきました。この分野において、環境マネジメントシステムが重量な役割を果たしています。そのため、粘着剤の配合や塗工に関わる7つの製造拠点すべてでISO 14001に適合したシステムを使用しています。
ISO 14001認証を受けた拠点では、削減したCO₂排出量を明らかにし、結果についての評価とモニタリングをおこなっています。
さらに、ドイツ・ハンブルク郊外のノルダーシュテットに位置する本社ビルと、ハンブルク工場、オッフェンブルク工場の3つの拠点では、ISO 50001に適合したエネルギー管理システムを運用しています。
これらのエネルギー管理システムを基盤として、エネルギー効率のさらなる改善を目指します。