タック・凝集力・粘着力

粘着剤に必要な3大要素
ハチミツは粘着剤か?

テクノロジー

べたつく特性をもつ液体はすべて感圧接着剤(PSA)になるでしょうか?粘着剤として機能するためには粘着力・タック・凝集力の3つの要素が必要です。

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一瞬でつなぐスプライステープ

製紙や商業印刷の業界では、巨大なロール状の紙やフィルム同士をつなぐ(継ぐ)工程が発生します。この工程をスプライスといい、強力なタックをもつスプライステープが使われています。

分速1.9kmなどの高速で稼働している設備は、速度を落とすと生産効率も下がってしまいます。できる限り速度を維持したままスプライスするためには、粘着剤と被着面が一瞬触れたとき確実に接着できる性能が求められます。タックが強力になるように配合を調整した合成ゴム系粘着剤が使われています。

テサ イージースプライス
フライングスプライス専用に開発されたイージースプライスは、層間剥離という特殊な機能を搭載した製品シリーズです。スプライス後は粘着テープの層が割れて粘着剤が露出しない特殊構造になっています。後工程で装置に粘着テープがくっついてしまうトラブルを未然に防ぐことができます。また、複数種類の粘着テープを使う必要がないため仕立て(準備)工程の簡略化・標準化の効果が期待できます。

粘着剤に必要な三大要素[まとめ]

  • 粘着力:被着体と引き合う力
  • タック:表面のべたつき
  • 凝集力:形状を保つ力

以上が、粘着剤として機能するために必要な3つの要素です。これらは相関関係にあるため、用途(目的)に適したバランスの見極めが重要です。

粘着テープの選定にお困りの際は、当社へお問い合わせください。「どこで」「どのくらいの期間」「どんな目的のために」使用するか、被着体の素材や使用環境などの条件に合った製品をご提案します。