粘着テープの中には、強い紫外線が原因で、粘着剤が被着面に必要以上に強く貼り付き、使用後の除去が困難になるものがあります。 また、粘着剤は高温下で軟化したり、低温下で硬化したりすることがあります。 これは粘着剤のひび割れや、しみだしを引き起こします。 しかし、このようなことは、使用環境に合った粘着剤を選ぶことで予防することができます。
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粘着テープには耐候性があるのか?
テクノロジー
正しい粘着テープを選択するために考慮すべき要素は、使用用途だけではありません。 使用環境を意識することも不可欠です。状況に応じて、耐候性が求められることもあれば、耐酸性や継続的な機械的負荷への耐性が求められることもあります。
粘着テープは、 耐候性があり、頑丈
過酷な条件への耐性
粘着力に影響を与えるのは、紫外線や湿度、寒暖の差などの天候条件だけではありません。 ですので、当社ではテープの開発・改良を行う際に、使用条件を先ず確認することから始めます。
粘着テープが、極度な高温、または低温にさらされることがないのか。 例えば、自動車の塗装工程では、乾燥工程でテープが160°Cの高温にさらされます。 また、粘着テープはどの程度の時間、これらの条件にさらされるのか。 高層ビルのファサード(外装部材)は時として20年以上にわたりしっかり固定できている必要があり、地震が起きてもはがれることは許されません。
自動車のエンジンルームで使われる被覆ケーブルのように、粘着テープが絶えず何かしらの摩擦にさらされる可能性はないのか。 化学物質にさらされる可能性があるか。 テープが、オイルや酸に触れて損傷を受けないか。 以上のような事をひとつづつ確認して初めて、当社は用途に合った粘着剤と基材の組み合わせを導き出すことができるのです。
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粘着テープの耐久性検査
場合によっては、粘着テープに対して非常に高度な要求が突きつけられることがあります。 当社は粘着テープの耐久性を検査するため、研究所で試験を行っています。現在、研究開発では200以上のテストが実施されています。 実用化の前に、酸性に対する耐性も検査されます。 その他にも、汗や冷凍、引張強度などの多くのテストが実施されています。
例えば、テープは、湿度が25~95%で温度-40°C~+150°Cの温度に耐える必要があります。 あらゆる耐性が必要条件に充分だと証明された場合に限り、粘着テープは発売が可能となります。
過酷な天候条件での耐久試験
チリ大学とオーストラリアのジェームス・クック大学は、tesa® ACXplus 7078 が過酷な天候条件でも安定した
性能を発揮できるのかを検証しました。
→外部試験 ‒ 過酷な天候条件での耐久試験
→強力かつ耐久性のあるtesa® ACXplus シリーズの特徴