粘着テープの基材は重要な役割を担っています。

粘着テープの基材と特徴

テクノロジー

粘着テープの基材は、粘着剤を保持する支持体の役割を果たします。マスキングなど、粘着テープの機能にも深く関連しています。

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基材の種類と特徴

粘着テープの種類・素材主な特徴関連ページ(リンク)
フィルムテープ
(PET、PP、PVC、ポリイミドなど)
プラスチックのシートを使用、素材の種類により特性が異なる。寸法安定性に優れる。PETやポリイミドは耐熱性に優れる。PVCは電気絶縁性と柔軟性に優れ、カラーバリエーションも豊富● フィルム基材 片面粘着テープを探す
● フィルム基材 両面粘着テープを探す
布テープ
(織布、フリース)
綿やレーヨン、PETなどの繊維を織った布を使用。粗面や凹凸面への追従性に優れ、耐熱性をもつ。引張強さに優れるが、繊維に沿って手でちぎることもできる。粘着剤を厚く塗工できる。● 布基材 片面粘着テープを探す
● 布基材 両面粘着テープを探す
● ワイヤーハーネステープを探す
フォームテープ
(PEなどの発泡材料)
発泡させた材料を使用。クッション性に優れるため、振動を減衰できる。粗面や凹凸面への追従性に優れる。膨張率の異なる異種材料の貼り合わせに好適● フォーム基材 両面粘着テープを探す
● フレキソ印刷 版固定用クッションテープを探す
紙テープ
(クレープ紙、和紙など)
パルプや麻、靭皮繊維からつくられた紙を使用。軽い力でちぎることができ、作業性に優れる。耐熱性や伸縮性に優れた紙素材も。● 紙のマスキングテープを探す
アクリルフォームテープ
tesa® ACXplus

(テサ・エーシーエックス・プラス)
独自製法によるアクリルフォーム(アクリルコア)テープを使用。粘弾性に優れるため、異種材料の接合に好適。耐熱性や耐候性に優れた製品。透明性が高い製品はガラスパーテーションの突き合わせにも採用されている。● 建材向け tesa® ACXplus特集ページを見る
不織布テープ化学繊維を織ることなくシート状に加工した素材を使用。粗面や凹凸面への追従性に優れる。耐熱性に優れ、手切れ性をもつ。● 不織布基材 片面粘着テープを探す
● 不織布基材 両面粘着テープを探す
導電性テープ導電性をもつ金属や、特殊な不織布、織布、フォームを使用。粘着剤に導電性のフィラーを配合した製品は、より優れた抵抗率(電気の通りやすさ)を発揮する。● 導電性粘着テープを探す
ディファレンシャルテープ
(強弱粘着/異種材料粘着剤)

基材の表と裏で粘着力や粘着剤の種類が異なる製品を指す。粘着剤が厚く塗工されている面はより優れた粘着強さを発揮する。アクリル系とシリコーン系など異なるタイプの粘着剤を塗工した製品は、異種材料の接着に使われる。

基材レステープ
(トランスファーテープ)
ライナーに粘着剤を塗工したもの。基材がないことで、粗面や凹凸面に対し特に優れた追従性を発揮する。厚みを最小限に抑えることができる。● 基材レステープを探す

代表的な素材をさらに詳しく解説

ここからは、身近な素材を中心に各素材の特徴と粘着テープとしての機能を解説していきます。

tesa® ACXplus 製品PV

粘弾性に優れるとどんなメリットがあるのでしょうか?動画で分かりやすく解説しています。

基材の役割[まとめ]

  1. 粘着剤を正しい位置に保持する
  2. 素材の特性を活かした機能を付与する(クッション性、耐久性、導電性など)
  3. 適度なコシを与え、加工しやすくする

以上が、粘着テープの基材がもつ役割です。

粘着テープの選定にお困りの際は、当社へお問い合わせください。「どこで」「どのくらいの期間」「どんな目的のために」使用するか、被着体の素材や使用環境などの条件に合った製品をご提案します。