マスキングテープの基本構成は、以下の三種類。
布テープ
耐熱性と耐候性に優れていますので、あらゆる用途のマスキングにご使用いただけます。
[主な特徴]
・高温焼付け後でも糊残り無く剥がすことができ、強度の強い基材は剥がす際に切れません。
・耐老化性、耐熱性のある粘着剤を使用しており、長期間の使用が可能です。
・塗料の溶剤に対しての高い耐性があります
・打ち抜き加工に適したセパレーター付品(PV9)、展開の軽い製品(PV1)
[主な用途]
・自動車、機械などの高温焼付け塗装時のマスキング
・自動車製造工程のウィンドウフランジ部分のマスキング
・繰り返しの焼付け塗装
・自動車板金、内装、外装の永久的な穴ふさぎ
・例えばドアパネル、鏡、天井などでのフラットケーブルの固定
・家具、医療機器などの紛体塗装、高温焼き付け塗装などのマスキング
→マスキングテープ関連製品「熱硬化性天然ゴム系粘着剤を採用した高性能布テープ/テサ4657」
フィルム基材テープ
精密なマスキング、美しい見切り線が必要な用途には、フィルム基材テープが最適です。ファインラインテープと呼ばれる製品が、自動車の塗装に大活躍しています。
[主な特徴]
・耐水性に優れ、青物、果物のバッグシールに最適です。
・適度な伸びがあり、確実な封かんが可能です。
・糊残りなく剥がせますので、マスキングテープとしても使用可能です。
・基材が柔軟性に富み、R部分やコーナー部の見切りラインが楽に取れます
・耐熱性に優れ、高温の乾燥条件下でも、糊残りせず、テープ跡なく、シャープな見切りが可能です。
・巻き戻しが軽く、しなやかな伸びにより作業性に優れています。
・初期粘着力が高く、また強力な粘着力により、浮きや剥がれが発生しません。
[主な用途]
・野菜、果物などのバックシールに。
・常温乾燥塗装の見切りマスキング用に。
・フロア-マーキング、ラインテープに。
・自動車のボディー、ウレタンやPP製などのバンパーのペイントマスキング作業の見切りライン用に最適。
・粉体塗装時のマスキングに。
→マスキングテープ関連製品「精密なマスキングが必要な用途では、フィルム基材テープが活躍します」
紙テープ
日本では、汎用品は、和紙テープが一般的ですが、当社では、追従性がよく、曲線にも使用できるクレープ紙(薄い平面紙をシワ加工したなじみの良い紙)を基材としたマスキングテープを塗装用マスキングなどに販売しています。
紙素材のテープは、手切れ性が使い易く、安価ですので、多くの用途で使用されています。
[主な特徴]
・耐熱性に優れ、剥がした後糊残りしません。
・水研ぎに強く、充填剤などにも良く付きます。
・曲線部に良くなじみます。
・高い粘着力を有します。
・初期タックも良好です。
[主な用途]
・自動車等の塗装補修用として。
・シーリング材や紙、エッジプロテクションを行っての塗装作業マスキング用として。
・プリント基盤などのハンダリフロー工程用として。
・120℃までの中温用マスキングテープとして。
・サンドブラスト時のマスキング用として。
・ガラスや鏡の破壊時の飛散防止用として。
・その他高い粘着力を必要とする用途に。
→マスキングテープ関連製品「一般的なマスキングには、紙テープがおススメです」