街中で見かけるストリートアート(グラフィティ)は、スプレー塗料が使われています。そのため「エアロゾールアート」と呼ぶことも。色とりどりのテープを貼りつけて表現するテープアートが誕生したのは1960年代ごろだと言われています。都市部でスプレー塗料の代わりに粘着テープを使う人が現れたのがきっかけです。
スプレー塗装は手軽な反面、健康を害するエアロゾル(液体や固体などの微粒子、飛沫のこと)を吸い込んでしまう危険性が潜んでいます。対して粘着テープは素早く確実にアートを施すことができ、アーティスト自身の健康を害することなく安心して制作活動に打ち込むことができます。レンガやアスファルト、木材、金属、ガラスなど様々な素材の表面にも貼りつけられ、スプレー塗装で必要なステンシルやマスキングも使いません。スプレー塗装と違い「剥がせる」ことも大きなメリットになります。